勇者が魔王を討伐して半年。平和の熱狂が腐臭を漂わせてきた頃、とある田舎町に見目麗しい女僧侶が訪れる。
魔王討伐パーティの1人で、隣国の英雄として名を連ねる聖女『リアラ』。彼女は所属する教会の政争を嘆き、窮する人々を救う為に国を離れた。
素性を隠し、命を狙う追っ手から逃れ、目につく全てを癒して回る。
その行いは尊いながら、訪れた場所が悪かった。
町に住まうのは人でなく、人に紛れる高位の魔族達。300年前に跡目争いに敗れ、市井に身を隠した一派が潜む土地だ。統率を執るのは魔王の実兄であり、弟に敗れたものの、実力的に殆ど差はない。
――――そんな彼の元に、勇者のパーティが1人でのこのこと……。
魔王の実兄『ジラン』は、リアラに隠した毒牙を向ける。騙し、捕らえ、犯し、種付け、純真な聖女を性奴隷に堕とす。快楽にどっぷり漬け込んで壊し、1人、また1人、繋がる者達を魔族側に引き入れる。
そして、果てに目指すは、人類の手で勇者を殺させること。
ジランはイキ果てたリアラの聖なる穴を、激しく味わいながら未来に笑う。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-20 19:46:27
12788文字
会話率:41%