私、久慈(くじ) 園枝(そのえ) 35歳は、充実した人妻ライフを謳歌していた。
強いて言うなら、まあ、子供が中々出来ない事は、ストレスではある。
そんな私が彼……芥子(けし) 文治(ふみはる)君と出会ったのは、彼の叔父である男性と食事をご一
緒した時だった。
「文治くんは来年受験なのねぇ。頑張ってね、色々大変な時期だけど」
「はっ、はい!」
その時は私達は、ただの知り合いの人妻と、高校生男子でしかなかった。
だけど、その関係はいつの間にか――。
「園枝さん。僕と、生でしたくありませんか」
「……恐ろしい事を言うわね。高校生の身で人妻を孕ませて、しかもその赤ちゃんを自分の子供だとバレなければ良いって、あなたは言っているのよ?」
私と彼の関係は――人に言えないものになっていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-03 19:22:34
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