ミハイル・ロマノヴィチ・アレンスキーは乙女ゲームにおける所謂「隠しキャラ」で、「隣国の王子様」枠らしい。確かに巷で天使様とまで呼ばれるその美貌は、我らがノストリア王国の乙女たちのみならず、現代日本の乙女たち(プレイヤー)を悩殺するにも十分な
威力を持っているだろう。しかし、そんな乙女たちに残念なお知らせがある。コイツは外面が良いだけのクソ野郎だ。少なくとも私の知っているミハイルは他人(私)を愛玩扱いし、猫じゃらしを顔の前で揺らしてきて、毛繕いと言いながらセクハラしてくる、およそ王子とは呼べないクズである。
本人は乙ゲー未プレイヤー、親友は悪役令嬢(転生者)、ご主人様(?)は隠しキャラ。原作を知らないからどうなったって構いやしない。それよりヒロイン、うちの王子様要りませんか?
※R要素薄め(ただし頭の悪いセクハラを除く)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-11 14:00:00
31200文字
会話率:34%
「俺のこと好きって言ってくれる子には早く俺のこと、忘れてほしいんだ」
あたしにそう言った、泪先輩。
七夕の日、先輩に会いに来た、先輩の彼女。
だけど、彼女は──。
◆すべての恋人たちが、幸せでありますように◆
※別サイトに別HNで書いていた
ものに、加筆修正したものです。今作品ではR要素は薄めです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-07-11 04:29:28
6059文字
会話率:41%