宇都宮幸助はミステリー同好会に入ることを夢見ていた。なぜか、異世界という名の秘境を求めていたからだ。いざミステリー同好会に入ってみれば、そこは異世界からやってきた獣人やエルフ、人魚といったおよそ人ではない存在の集まりだった。だが彼女らは向こ
うの世界で人間に気持ち悪いと蔑まれ、こちらの世界の人間もどうせ同じだろうと諦めていた可哀想な少女たちだった。しかし人間に憧れはあった。人間に優しくされることを夢見ていた。これはそんな少女たちの夢をひとりの男が独占する話である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-24 13:05:11
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会話率:47%