__牢獄のような場所で知り合った、煌めく銀髪と燃えるような紅い瞳を持つ少年と、桃のような淡い髪色と澄んだ碧の瞳を持つ少年は、再び出逢えるのか__
玖白河学園高等部、それは山奥に位置する良家のお坊っちゃん達が通う有名で人気な学園である。そ
こに入るだけでも箔が付くと言われている学園に、嵐のような風が吹き荒れる。
彼らが別れて、早くも十一年が経とうとしている。すれ違う二人に周りの人達の思惑が重なって……。
「僕を見つけて、――――」
「ああ。待ってろ、――――。必ず……」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-18 06:13:54
18258文字
会話率:42%