仙人を目指し方士として修行を積んでいた蒲松 怜は、しかし才能に恵まれず二〇年の修行を積んで尚も芽が出なかった。必死に鍛錬しつつも己の才の無さに打ち拉がれる日々の中、彼は唐突に師から破門を命じられる。
その上、半端に仙道を囓った者を野に
放つと何をするか分からないと言われ、故国にて学校の用務員として雑役を言いつけられた。あまりに無情な命令なれど、師の言葉に否と言うことができなかった怜は泣く泣く故国へ帰り、怪異や魔に対抗する術士を養成する学校で働くこととなる。
房中術以外に才能が無い落ちこぼれ方士の再起譚が今始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-12 22:37:33
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会話率:18%