「とりあえず、休んで下さい。貴方、死にますよ?」
それが彼と出会った最初の第一声だった。異世界転生者としての知識、なにそれおいしいの?状態だったかつての自分が前世の記憶を引き出して頑張ろうかな?と思うなぐらいには目の前で疲れた表情を晒す少年
は危機的状況だった。目の下には黒いクマ……明らかに何日も着替えた様子のない制服。何より……まだ自分よりも幼い少年が明らかにオーバーワークの状態だったのだ。いくらこの世界の成人が15歳であろうとも……。
たった一つの出会いが何を変えるか分からない。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-06-08 19:01:31
50757文字
会話率:54%