先輩のために尽くすことが、なによりの幸せ。
後輩のひよりは、心からそう信じていた。
“命令してくれること”がうれしい。
“役に立てること”が誇り。
“求められること”が、女としての証――
少しずつ深まっていく身体の関係のなかで、
ひ
よりの奉仕は、ただの献身ではなく、
「彼のそばにいたい」「必要とされたい」願いそのものになっていく。
そんな彼女に対し、先輩もまた気づきはじめる。
ひよりの“従順さ”が、ただ優しいだけのものじゃないことに。
それは信頼であり、誇りであり、
そして――ふたりを繋ぐ、誰にも触れられない“愛の形”だった。
日常の中にひそやかに息づく、
甘やかしと服従が溶け合う恋のかたち。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-13 17:48:04
9870文字
会話率:43%