この世界では満17歳になるとスキルを一つか二つ得られる。
様々な行動や経験で身に付く後天的なスキルとは違い、いわゆる固有スキルである。
大抵の人は一つであるが、成功者の何割かは二つの固有スキルを17歳の時に得ている。
幼馴染で恋人の彼女と、
途中でメンバーに加わった男と俺の3人パーティで冒険者をしている。
17歳になった男が得た固有スキルは「つける」
正直何の役に立つの?冒険者に必要?と言いたくなるスキルだった。
ある日、自分が得たスキルを二人に打ち明けた時それは起こった。
「は?なにそれ、戦闘の役に立たないじゃん。うん、お前クビ、いらねっ」
新たに加わったその男はこれが素であり本性のようだ。
「そうね、この先上のランクを目指すのに貴方では到底無理よね。ここで別れましょ。」
「な、何を言ってるんだ?スキルがわけわからないくらいで、それに別れましょって俺達…」
「まーだわからないのかよ。こいつの心はもうお前には全然ないの、今は俺の女なのわかる?」
女の肩を抱き寄せると女はうっとりとした表情で続けた。
「そうよ、貴方のモノより彼の方が大きいし固いし持続力もあるし、もう貴方では満足出来ないの。」
「はーっはっは。そういうわけだ。じゃーな、お前の代わりに新しいメンバーを加えてSランク目指すぜ。」
「じゃあね。もう会う事もないし、実家にも戻るつもりもないから今生のお別れね。」
そうして言うだけ言って彼女と間男は去っていった。
残された男は力が抜け、地面に四つん這いになり項垂れた。
ちなみに間男のスキルは聖剣と光魔法、彼女のスキルは聖魔法。
どちらも勇者や聖女にもっとも近いスキルであった。
それから1年、男はソロ冒険者としてスキル「つける」の可能性を信じて修行とダンジョン巡りにあけくれた。
「そうか、つけるってそういう事か。ある意味やりたい放題じゃないか!」
灯りを点ける
槍を突ける
約束を取り付ける
罪をなすり付ける
服を身に着ける
切り落とした手足を付ける
ホルマリンに漬ける
王位に即ける
それらに気付いた時、もう二度と思い出したくもない二人の事を思い出した。
「この世界に魔王はいない…ならば俺が魔王となってあいつらに復讐してやるっ」
寝取られた想いは果てしない。愛情が裏返った時それは愛憎となり、ただ憎しみだけが残った。
つまり、下半身の恨みは恐ろしい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-18 21:30:39
38131文字
会話率:28%
クカン国は治安は悪く当たり前のように闇ギルドがのさばっている最低な国の最悪な町がダスト。
主人公であるダントフは使い魔のメリーと共に正規ギルド【アースラ】のダスト支部を任される。しかしダストでは闇ギルドの方が信頼されるほどに正規ギルドの評判
が悪かった。
任されてから特に何もせずに過ごしていたが、ある少女から父の仇をとってほしいと依頼される。この依頼を承諾したダントフだったがそれは闇ギルドに目を付けられる前触れとなることもしらずに。
カクヨムでも投稿しました。https://kakuyomu.jp/works/1177354054893690830折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-20 07:31:13
12156文字
会話率:64%
闇ギルドのえっちなギルドマスターが色々なことを仕出かすお話。
最終更新:2019-06-11 00:25:11
16054文字
会話率:29%
殺された極道
生前の偶然の善行にて異世界転生
スラムの子供に生まれ変わるも前世の知恵でガキ大将に
そして闇ギルドに目をつけられひょんなことから下っ端構成員に
闇ギルドでの犯罪仕事に人間関係 他ギルドとの抗争や貴族との対決 しまいに神々の思惑
そんな中で主人公は成り上がっていく
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-22 10:28:36
2991文字
会話率:18%