夢の中、もし暗い山道に立っていたら、すぐに引き返さなければならない。例え後ろに、広大な闇が広がっていようとも。その道の先に、巨大で美しい豪邸が建っていようとも。もしその館に入ってしまえば、抗うことはできない。すべての世界にあなたはいなかった
ことになる。見捨てられたその領域で、時の流れが狂ったその場所で、狂気に身を浸すことしかできなくなる――――
※以前書いた「永久の館~雌の墓場~」の続編ですが、読まなくてもお楽しみ頂けるかと存じます。
※過去作と比べてもエグみが強いので気をつけてください折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-28 22:27:01
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