香苗と剛は親子でアパートに生活していた。大人になった剛は、香苗に生活費を払うことで一緒に住んでいるが、剛が会社を解雇されてから、親子関係の崩壊が前触れなく始まってしまった。
母・時本香苗(ときもとかなえ)・55歳
剛の母、夫とは20年以上
前に離婚。それ以来、息子の剛を一人で育てた。
元々は裕福な家庭に育ったが、親の事業が破産し、急激に困窮したため、お金の大切さを経験したことから、収入があっても貯金にほとんど回し、大量の定期預金がある。剛が世の中の役に立たない大人になったら、極悪非道な措置を取ることを何度も言っている。
子・時本剛(ときもとたけし)・28歳
香苗の一人息子。父の顔は見ていない。
大人になって働くようになると、香苗に生活費を払っている。
しかし、会社から解雇通告を受け、働く気力を失くし、生活費の支払いが滞っている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-07-02 01:59:33
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