大草原の小さな胸であり、身体に凹凸がない幼児体型の現役高校生。
東山沙呼(とうやま さこ)は静かに混乱する。
人が寄り付かない入江で水着に着替えていたら、いつの間にか女性が少ない世界線に来てしまっていた。
つるぺた娘は傾國の美女として
崇められる対象となり、幼い姿のまま大人になる女性を[女神]と呼ぶ始末で、豊満な身体の女性は堕落した象徴として疎まれていた。
女性が少ない反動なのか、男の娘のアイドルグループが存在し、多少顔が悪くとも、幼い見た目の女優が芸能界のトップに居る可笑しな世界。
微妙な逆転(?)そして、女性の出生率の低さをカバーする一妻多夫政策。
この可笑しな世の中の原因は一体なんなのか。その犯人は自分の近くに存在すると指摘する謎のメモ。
ミステリーの香りに、知ってはいけない謎が沙呼の周りで渦巻いている。
自分に都合の良すぎると、彼女は学校の屋上で叫ぶ。
「元の世界に戻りたい!!」
果たして、彼女は元の世界に戻れる事は出来るのだろうか!?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-19 17:51:07
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会話率:15%