作者にはあらすじを書く能力が致命的に欠けております。それゆえお手数ではございますが、感想やレビューを代わりにご覧ください。筆者の主観による拙文より、読者各位より賜った玉章の方が信用に値すると判じて、渋々このような体裁を採らせていただきまし
た。就きましては称賛、酷評を問わず、そちらが本作のあらすじとなります。皆様の達文に甘える形となりますが、何卒ご容赦ください。
*2015年5月4日よりpixivにて投稿開始。その後、一時中断を経て削除、及びノクターンに移行。
*誤字脱字の修正につき改稿を繰り返し、細部の表現をあらためておりますが、特に記載がない限り内容の変更は断じてございません。
実はpixivにて別名義による活動を致しております。かつて当サイトでお伝えした有料プランもこちらで扱っている他、幅広くリクエストも募っております故、お気軽にご相談ください。
https://www.pixiv.net/users/48706653折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-10 00:00:00
680011文字
会話率:37%
正直、訳がわからない。
砂漠の真ん中に聳える大樹。その内側に延々と続く螺旋階段。どうしてこんなところへ連れてこられたのか。そこに住む少女が話すところによると、どうやら僕はここである仕事に励まざるを得ないらしい。彼女は《《君は愛しい僕の傷
》の主人公にして話者でもある詠透也がもしも登場人物の一覧表を作ったらどうなるか》というふざけたタイトルの本を僕に渡して微笑んだ。驚いた。だって、詠透也とは僕の姓名なのである。その本は題名だけではなく、内容もふざけていた。僕を、読者を馬鹿にしている。その《合わせ鏡の〝対話〟》を読めば、誰もが僕の憤懣に和してくれるはずだ。ここで御託を並べている連中は、僕に本の続きを書けと命じている。おまけに僕を架空の人物だなんて言って、頭おかしいのかな。
こうして自分が話者でありながらろくに登場さえ許されない、そもそも物語ですらないなにかが幕を開けた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-31 14:00:00
11315文字
会話率:2%