うちの会社には、“知っているのに、知らないふりをされている男”がいる──営業三課の、みたらし係長。
老け顔で無骨な体型、女子にモテる要素ゼロ。なのに、なぜか女性社員たちは、彼の話題になると目を潤ませる。
新入社員の私・佐藤ゆりかは、その“秘
密”を探るべく動き出した──。
地味な係長が、なぜ社内で絶大な人気を誇るのか。
噂の真相に触れたとき、身体が先に“答え”を出してしまう。
社内でひそやかに交わされる、“御手”の記憶。
感じることのはじまりは、指先から──。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-26 18:10:15
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