政府に凡用AIを納入したことで巨万の富を得た、とある男性の物語。
彼は身の安全の為、開発者として名を明かさない契約を了承していた。
その代わりに与えられたのが、財産をどこにどう使おうと政府や団体から執拗な追求を受けないという約束。
その
後、消息を断った彼は自ら開発したAIに助言を受けながら地下に恒星間惑星移住船パララーム号……という大嘘のまかり通る秘密施設を作り上げていた。
そこに1週間滞在可能な彼好みの女性が訳も解らないまま誘い込まれることになる。
西暦3400年の宇宙船であることを説明され困惑し様々な感情を見せる彼女の前に
彼は鈴屋ノボルもしくはスタン・グリピスとして、どこまでも彼女の近くに寄り添ってみたいと思っていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-07-05 12:29:13
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会話率:42%