俺の大学の同期、國坂 不知(くにさか しらず)は、ゆるふわな外見、ゆるふわな態度で、俺に媚びるみたいな悪女ムーブを繰り返していた。
ある日俺は、そんな彼女に『いい加減にしろ』と糾弾するのだが……
「私のスマホの中身、全部見て良いよぉ?」
「ご飯食べてくぅ?」
「好きな人には、雑な言い方したくなるんだぁ♥」
「しづま君を掌で転がすのは好きなのぉ♥」
「恥ずかしいなぁ、こんな昔みたいな恰好するのぉ……」
二転三転!?
俺の彼女は、悪女なのか!?それとも、純粋無垢なのか!?
いやいや、人間、そんな簡単に、一つの人格じゃあ語れない、って話ですよ。
――これは、そんな感じの、単純に見えて、複雑な、一人の女の子に振り回される物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-10 15:10:19
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会話率:38%