西暦二千三十一年、令和十三年の近未来の話。
経済に大打撃を与えた謎の疫病を乗り越え、世界一の経済大国になった日本―AIにほとんどの仕事を奪われ、国民はベーシックインカム的な国の支援だけで生活できる社会になっていた。そんな中、大人を子供に変え
る若返りの薬ネバーランドが市場に出回り、子供の姿になった大人が激増する。(真冬の裸ん坊達)
五十歳になる元いじめられっ子の伊藤は、同窓会の度に小学校時代の元いじめっ子にいつもいじめられて今まで生きてきた。
元いじめっ子の六人は、若返り薬ネバーランドを飲んで子供の姿になる。子供の姿になった六人は、伊藤を秘密基地という小屋に連れてきた。小学生の姿になったいじめっ子六人は、異常過ぎる戦闘用の格好(スッポッポン)になり、プロレスごっこやカンフーごっこで、伊藤を昔みたいにいじめるが…。(いじめの時間)
令和十五年の近未来―中年男の幾田は、ある倉庫業の会社に入社する。その企業は、薬を飲んで子供になった元大人達が大部分を占める職場だった。幾田のような大人の制服は長袖長ズボンの作業服、子供達の制服はなんと… 産まれたままの姿、スッポッポンだった。
ある日の事、幾田は社員の素っ裸の少年が、年配の男に飛び蹴りを喰らわせて、顔の肉を食いちぎる凄惨な場面を目撃する。(裸ん坊企業)
幾田は、八歳児か九歳児まで若返った子供達が仕切る現場に配属される。この現場のリーダーは、年配の男の頬肉を食いちぎった恐ろしい全裸少年だった。
(八歳児と九歳児)
フォークリフトに轢かれて大怪我をした幾田だが、子供達に無理矢理働かされる。仕事が終わった後、全裸少年少女達は、幾田を街に連れ出し、あるパーティーに誘うが…。(ピーターパン社会)
パーティーで、子供達に大怪我を負わされた幾田だが、最先端医療で完治。仕事ができるようになった幾田に、総務課長の三上少年は、若返りの薬ネバーランドを渡す。(二つの選択)
薬を飲んで子供になった幾田は、スッポッポンで仕事、ゲームセンター、ディスコ、遊園地、街のチンピラ達とケンカ、武闘派ヤクザや殺し屋達との闘い等。(子供になって思ったこと)(堕天使)(武闘派ヤクザ百鬼夜行)(残虐性十倍の闘い)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-20 19:00:00
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会話率:41%