蝶形大陸には『魔』を冠す生物が二種類いる。
一つは狂精霊にとり憑かれた獣が変貌した【魔獣】。
もう一つは人間の女性、つまりは【魔女】である。
人を喰らう魔獣に唯一対抗できたのは魔女だけであった。魔力を持つ女と持たざる男との生物的優劣
は圧倒的であり、蝶形大陸において女性優位の文化が勃興したのは当然の帰結であった。更に現在から100年と少し前に誕生した極端なまでの女尊男卑思想を教義として掲げるゾアール教勢力の隆盛により男は女の奴隷であり、公共資源とみなされるようになった。
しかし時代とは移ろうもの。ゾアール教国の高僧たちが政争に明け暮れている間に、大陸辺境では反ゾアール組織【ケイレケス】が誕生していた。流刑地であった当該地域では自身の魔力で使用する【魔道具】の代わりに、魔力を動力源とする機工【構造体】の技術が飛躍的に進化していた。彼らの発展させた【魔力機関】と【人工妖精システム】は男女の隔絶していた能力差を凄まじい速度で縮めた。
これから語るのは、女性神聖主義と男性覇道主義が世界を二分した大戦争の一幕であり、そして終幕後の物語である。
*この作品は筆者の友人で、自称異世界転移体質者であるジュ・グゥァン氏の証言と彼が持ち帰った資料を基に筆者が物語風に再構築したものである。
本来であればジュ・グゥァン氏本人が執筆すべきである本作であるが、氏は資料の読解がある程度終了した数か月ほど前に『今度はSF』という謎のメモ書きを残して蒸発してしまい、急遽筆者が筆をとる運びになった。
その為、本来は題名通り戦記物として時系列順に整理して描かれる予定であったのが正書が完了次第投稿する形式をとった事で説話集的な構成になった点、分かりやすくする為に一部の単語(特に度量衡、軍隊用語)は『我々の』言語から流用している為直訳や一部意味が異なっている或いは計算等が矛盾している点、異世界の習俗や常識を説明しなければならない際は強引に説明文を挿入している点をご留意して頂きたい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-19 21:22:49
14184文字
会話率:28%
アダム(男性器を持つ女性)とイブ(女性器を持つ女性)という女性しか存在しない世界「エデン」。イブはアダムの生命エネルギーである魔力を体内に持つが、世界の人口の2割と満たない稀少な存在であるため特別視されていた。
そんなエデンは平和ではなく
、ケルヴィム王国とシェイプ王国によるテミス連邦軍とアリアドネ王国がイブや魔力装甲兵器ヴァルキリーなどを巡って争っていた。
敵国のアリアドネ王国、与国のケルヴィム国、犯罪組織のエリーニュス、あらゆる理由で狙われているイブのミネルヴァ・ジールが仲間とともに立ち向かうお話。
※処女作のため色々と慣れていませんが、よろしくお願いします
純愛や自慰などのエロシーンが濃い回は♡
陵辱やNTRなどのエロシーンが濃い回は♥︎が付きます、♥︎ が付く回は基本的には本編とは関係ないマルチエンディングでさせていただきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-09 23:04:17
17358文字
会話率:42%
人類は一度、滅びかけてしまった。
とある人工的AIの暴走によって作られた機械の兵士たちによって
人類はその数を減らしていき滅亡しかけた。
しかしある時一人の科学者が機械の兵士の鹵獲に成功しそのデータを
元に機械の兵士たちに対抗する存在を生み
出した、その名は装甲兵という。
しかしそんな物にも欠点があり装甲兵士達にも欠点があった、それは同性に対しての
性的な欲求が爆発的に上昇するという事だ。
これはそんな装甲兵士のいる基地に配属された一人の女性指揮官の物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-13 22:58:54
5055文字
会話率:47%
時は西暦2070年代後期、人類の科学技術は飛躍的な進歩を遂げていた。絶えることのない戦争は兵器技術の革新を促し、希薄化し変質した生命倫理はそれに拍車をかけた。その結果として生まれたのが、生身の兵士や既存の火力・装甲兵器に代わる生きた兵器、代
替生体兵器(Alternative Bio Weapon=ABW)と呼ばれる技術である。ABWを研究する機関は世界各国にいくつも存在し、兵器産業における需要は止まる処を知らなかった。その中で最も大きなシェアを占めるのが、世界有数の大企業であるクレインズカンパニー。
物語はその傘下にある研究所、そこで発足した1つの計画から始まる。それは幼くして実の両親の人体実験の犠牲となり成長した女性の、歪んだ感情の成れの果て。
―――造られた少女たちの数奇な運命は、一人の女の理想と執着によって動き出す。―――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-19 22:44:08
18470文字
会話率:24%
時は西暦2070年代後期、人類の科学技術は飛躍的な進歩を遂げていた。絶えることのない戦争は兵器技術の革新を促し、希薄化し変質した生命倫理はそれに拍車をかけた。その結果として生まれたのが、生身の兵士や既存の火力・装甲兵器に代わる生きた兵器、代
替生体兵器(Alternative Bio Weapon=ABW)と呼ばれる技術である。ABWを研究する機関は世界各国にいくつも存在し、兵器産業における需要は止まる処を知らなかった。その中で最も大きなシェアを占めるのが、世界有数の大企業であるクレインズカンパニー。
物語はその傘下にある研究所、そこで発足した1つの計画から始まる。それは幼くして実の両親の人体実験の犠牲となり成長した女性の、歪んだ感情の成れの果て。
―――造られた少女たちの数奇な運命は、一人の女の理想と執着によって動き出す。―――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-16 22:47:22
15700文字
会話率:27%