万年エキストラである三十代の男、芸名《ゴンベー》は、時代劇のテレビシリーズ《金太郎奉行》の脇役オーディションを受け、見事、最終審査まで残ることができた。
通知を受け取りささやかな宴の後、目が覚めた場所は《異世界(ディファールド)》のあ
る一室。
ゴンベーの目の前を浮遊する光の玉は、自身をゴンべーの専属マネージャーと名乗る。
《異世界(ディファールド)》
この世界には《ワナビー神》と呼ばれる神未満が無数に存在し、彼らは神になるため様々な世界から転生者を呼び寄せ、彼らを主人公に物語を、神話を”創造する”。
それが視聴者から多大な支持を受けると、晴れて神へと昇格されるのである。
しかし、主人公だけでは物語を創造できない。
当然多くの脇役、そして十把一絡げのエキストラと呼ばれる者も多数必要である。
そしてゴンベーは、そんな物語を彩る《転移者(エキストラ)》としてスカウトされたである。
ある時は、ドラゴンの炎で無情に焼かれる村人として。
またある時は、村娘をレイプする山賊やモンスターとなって。
もっとも、レイプされる村娘は同じエキストラの女性ではなく、精巧に作られたゴーレムなのだが……。
これは数多くの異世界転生物語の裏方で、ささやかな濡れ場を期待してオーディションを受け、それがかなわなければ端役で稼いだお金で命の洗濯をする、万年エキストラの芸と肉欲にまみれた異世界芸能物語である。
そう……知らぬは主人公ばかりなり。
※この物語はフィクションです。作中の固有名詞はすべて架空のものです。
※劇中劇ですが、女性への凌辱シーン、男女問わずモンスターに殺される残虐シーンがあります。
※この物語は作者がカクヨムで更新停止している
『異世界えきすとら ―異世界がハリボテなのを知らないのは主人公だけ―』
のR18版ですが、両者の間には設定やキャラの性格に差異がございます。
また、元が一般向けのため、性描写が物足りなく感じられるかもしれません。
※更新は不定期です。ご了承下さい。
※決して日々、演劇、芸能に携わる人々や、他の作者様の異世界転生物語を揶揄するものではございません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-05 20:00:00
8997文字
会話率:39%
(以前のものを読んでいなくてもわかるように書いています)
颯太にできた恋人は失恋の痛手を忘れさせるほどの存在になり、交際は順調と思われたが……
最終更新:2017-08-01 20:17:55
71781文字
会話率:46%