歯のない義歯職人・柊静香と、
フェラチオに魂を溶かされる青年・ヨシ。
ふたりが合コンで出会った夜、
何気ない“性癖の暴露”が、運命の歯車を狂わせる。
「フェラが一番好きなんだ」
――その一言に、静香の奥底で何かが濡れて、ほどけて、ほどけて
いく。
彼女はそっと義歯を外し、スプリットタンと舌ピを持つ"本当の口"で、
ヨシのすべてを受け入れはじめる。
挿入も、愛撫も、キスさえ超えて――
ふたりは“口だけで愛し合う”倒錯の関係へと堕ちていく。
愛を孕むのは子宮ではなく、喉の奥。
誓いのキスは、唇ではなく、射精の深奥で。
そしていつしかヨシは気づく。
この口を知ってしまったら、もう他の誰とも愛せない――と。
淫靡でやさしく、ねっとりとやわらかく、
唇と舌で紡がれる倒錯純愛。
これは、セックスを超えた恋の物語。
くちのなかでしか、愛せないふたりの、
甘く、苦しく、息が詰まるほど愛おしい永遠。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-09 20:28:13
9045文字
会話率:14%