親友と妹との三人の暮らしはぬるま湯のような幸せで、そしてその幸せがあるために親友と妹は愛し合っているのに結ばれる事が一生ない様相も示して来た。
そこで、ジュリアン・サルヴァドーレ少佐は決意した。
彼等を結婚させ、自分は親友へ向ける恋心を葬っ
てしまおうと。
しかし、誰もが抱かれたいと思う貴公子ジュリアンには信奉者も多く、その筆頭が彼の副官であるアロイス・メイヤー准尉である。
少年のような印象を与えるメイヤーであるが、彼はなかなかに策士で強引でもあった。
「あなたが振り向いてくれなくとも俺はあなたを愛し続けます。」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-25 00:37:23
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会話率:39%