ここではないどこか別の世界で、豚鬼王 《オークキング》と呼ばれる存在がいた。
豚鬼王は精力の強い豚鬼《オーク》の中でも、さらに図抜けた精力を持ち、数多くの異種族の牝《メス》を孕ませた。その力は絶大で冒険者たちの討伐も潜り抜け、数え切れな
いほどの牝《メス》を浚った。
女神は豚鬼王の魂を正常な輪廻に戻すために、地球で死んだ一人の凡人の魂に目を付けた。その魂は地球という星の日本という国で生まれ、何も残すこともなく死んだ死んだ凡庸でつまらない男のものであったが、ただ唯一豚鬼王の魂と親和性を持っていたのだ。
女神は豚鬼王の魂を凡庸な男の魂で覆い転生させ、少しずつその魂を世界に馴染ませようと考えたのだ。
「……というわけで、貴方様にはその魂のうちにもう1つの魂を抱えて、この世界に転生して欲しいのです」
この物語は、女神の依頼を受けて豚鬼王の魂と代価であるチート能力とともに、少年時代から再び人生をやり直すことになった1人の男の物語である。
(なお、冒頭のハッタリと相反し、そしてタイトル通りにかなり頭の悪い内容になっています。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-13 09:00:00
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会話率:18%