この物語は、まもなく21世紀が終わろうとする近未来(2090年代半ば:今から約70年後の世界)において、未知のウイルスによる感染症が全世界に広がり、日常の生活様式、なかでも男女の関係が完全に一変してしまった時代を、中学を卒業したばかりの主
人公である20780926TYO2836IHLEFESC1438749号こと磯部崇史(いそべたかふみ)の体験を中心に描いたものである。(認識票の番号は、最後の4桁が個人識別番号となる。磯部崇史は8749号と呼ばれるようになる。)
ディストピアではありませんが、特異なパンデミックによって、特に男女間の関係や意識が大きく変わってしまった世界における男性の義務を、やや極端に描いています。男性としての尊厳をすべて奪われ、完全な家畜として人権も失った状態での飼育、調教(軽い身体改造と重い精神改造が含まれます)そしてハードな射精管理と強制的な搾精を受け続けなければならない、男性M化のストーリーをお楽しみ下さい。(厳しい社会情勢の結果、そのような状況を、男性側も仕方がないものとして、ある程度は受け入れています。なので徹底的に男性受けで逆転は一切ありません。)なお、残酷な描写は特にありませんし、殊更虐げられるようなこともありません。男性は女性の飼育員によって、ペットを可愛がるように大事に扱われますが、基本的には家畜なので、牛や馬、豚などと同等の処遇を受けます。家畜にせよペットにせよ、動物ですから人権は一切ありませんし、プライバシーもまったくありません。飼育員の女性は、自分が飼育する男性たちを心を込めて一生懸命お世話しますが、それはまさに牧場で牛や馬を慈しむのと同じになります。
プロローグ(Ⅰ)と(Ⅱ)が少し長くて説明的ですが、この世界の状況を理解する上で、どうしても必要な設定なので、できたらお付き合い下さい。ただし、本編となる第1話から読みはじめて、必要に応じてプロローグに戻り読み返しても、充分に楽しめると思います。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-24 16:00:00
114209文字
会話率:53%
お初にお目に掛かります、私はしがない科学者です。
私は私の研究を後押しして下さるスポンサー様に、お望み通りの品を提供するのが仕事です、スポンサー様と1口で言っても大企業の社長や御曹司、中にはお金持ちの方が大金を片手に依頼してくる事もござい
ます。
私が提供する品とは玩具や薬品、そして〝人間〟です、自分の手で商品を使うのを好む方もいれば、中には既に加工済の人間を飼う事を望む人もいらっしゃいます。
確かに加工する手間はございますが、使う薬品や玩具の指定が無いので新種の薬品を試す良い機会なのです…ああご安心下さい、試す時は少量ずつ使って拒否反応が出ないかちゃんと確認してから使用しますので、死亡リスクはございませんよ。
…もっとも、あなたにとっては〝死んだ方がマシ〟なのでしょうがね?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-17 10:26:22
18239文字
会話率:65%