日本の南北朝時代っぽい世界観を土台にした和風伝奇エロ小説です。
・母子散ル花ノ章
急な病で夫を失った貧しき小作農の母娘、美緒と鈴。生活に困窮する二人に同じ村の中年亥野吉が援助を申し出るが、それは純粋な厚意によるものではなかった。
十年
来の歪んだ恋慕に燃える亥野吉は、美緒に夜這いと青姦を仕掛け、はては十歳の娘にまで毒牙にかけようと企む。
・姉弟両姦ノ章
〈南方〉大将格玖珠木家の遺児姉弟、玉葉と杪実。西国に落ち延びようとした途上の旅籠で、如安という白拍子風の女と相部屋になる。
だが不運にも、如安は倒錯した肉体と精神の持ち主だった。男も女も犯せる特異な体質の妖女が、ひと目惚れした美男美女の姉弟を肉欲の餌食にしようと、狂乱めいた夜這いをかける。
・秘刀製法ノ章
〈北方〉と〈南方〉の一大決戦、皆斗川の戦いで一番の戦果を上げた”大物食い”佐平のいる村が野盗に襲われた。
野盗は女たちをさらい、売り飛ばしも犯しもせずとある洞窟へ運ぶ。それは〈禍刀〉を作るのに必要な、特殊な鋼を得るための凶行であった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-21 19:00:00
116926文字
会話率:48%