百合アニメのアフレコをする事になってしまった。
私、葉桜(はざくら) 詩音(しおん)と言います。
24歳。
職業は、声優です。
そして、私の隣にいる女性声優。
彼女の名前は、桃園(ももぞの) 坪美(つぼみ)。
同じく24歳の、同じ
事務所に属している、いわゆる同期です。
そして彼女と私は、ユニットを組んでいます。
私達、いわゆる『アイドル声優』というやつでして。
私とももみんが百合アニメの出演をオファーされたと事務所の人から聞かされた時、私は真っ青になりました。
対照的に、ももみんは大喜びです。
何故かって?
――それは、彼女がガチの百合だからです。
しかも、この私の事を、愛しているのです。
ならば、私と百合アニメのアフレコに挑めるなんて千載一遇の好機、二つ返事で引き受けるのが当たり前でしょう。
しかしながら、世の中そんなに上手く行かないもの。
私は、百合のケは、ありません。
しかも、男性とお付き合いしています。
誰か、という話を赤裸々にすると、面倒な事になるのですが、『一般男性』でない事だけはお伝えしておきましょう。
「はざしー!絶対素敵なアニメにしようね!」
「あははははは…………はぁ…………」
駆け出しを卒業し始めた、とはいえ。
まだまだ声優として未熟な身。
拾えるお仕事は何でも拾え。
それが業界の鉄則です。
そんな訳で。
私、友達の女性声優と、百合アニメで、しかも、エッチなボイスを収録する事になってしまいました!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-01 18:33:20
12145文字
会話率:34%
私、篠塚 千歳(しのづか ちとせ)には彼氏がいる。
五十鈴 円(いすず まどか)という、名前も見た目も女の子みたいな中性的な男の子だ。
私はそんな彼が『女装をしたい』と言い出したので、つい、好きなようにさせてみた。
「やだ凄い可愛い……
」
「わぁ、これ僕なんだ」
中性的な彼氏と私の、ちょっとHで、おままごとみたいな睦みあい。
倒錯した私達の、今だけの青春。
――彼が、可愛いままでいられるうちに。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-06 09:47:51
4618文字
会話率:37%