幼い頃、親の転勤で遠方に引越しした明石柊介。10年来の思い人、お隣のお兄ちゃんこと、三島隼人に会いたくて、大学進学を機に生まれ育った町に戻ってきた。
ところがすでにそこはマンションに待っていて‥‥‥。
探すことにも疲れ、ふと目に止まっ
たカフェで隼人そっくりのマスターと出会う。疲れてウトウトしたカフェでまさかの熟睡。翌朝そこに居たのは、隼人そっくりの男だった。
キッチンから漂う、良い香りと共に顔を出したのは、マスターだった。
大型犬のような人懐っこい性格と、大きな目の外見に騙されて、徐々にほだされていく。
ドエスの性癖を満たすように、ドエムのマスターとズルズルと快楽に溺れ、恋人のような錯覚をしていく。
そんなある日、マスターのいるカフェで同級生の相澤順平と黒曜ヒカルに出会う。
タチのはずの柊介は、バリダチの相澤によって、リバーシブルではないかと詰め寄られ、まさかの関係を持ってしまう。柊介は自身の知らない淫靡な世界におち、狂っていく己をどうすることもできなかった。
三島隼人を運命と信じた男には、見えない糸が絡み捲っていた。
そんな運命に翻弄された二人の物語である。
第一巻・明石柊介、佐々木亮介編
この作品はエブリスタ、キンドル・アンリミテッドにも掲載されています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-31 21:34:43
33284文字
会話率:51%