これは、現在の世界から少しだけ違う、パラレルワールドでのお話。
この世界では、1990年代に突如流行したウイルスにより、男性のほどんどが失われてしまっていた。出生率も壊滅的に偏っており、現在の男女比は1:1億人となっている。
その世界に
おいて、もっとも貴重な資源———それは、石油でもなければ、レアメタルでもない。世界でも20人しかいない…男性だ。
何人の男性を抱えているか、そして、その男性にいかに性交渉をしてもらうのかが、その国の人口、つまりは国力を決めると言っても過言ではない。
そんな世界に、少し中性的なルックスであることを除けば、なんの特徴もない普通の男、森 花樹(もり はるき)は迷い込んでしまう。
それは、”一人も男性がいない国”として、滅亡への道を辿っていた日本にとって、まさに希望の光であった。
花樹がたくさんの女性を抱けば、日本の人口減少は食い止められる。そのような状況のなか、政府は国家レベルで子づくりを迫ることを決定。
———同級生からナース、メイド、名家のご令嬢に至るまで、ありとあらゆる人から誘惑されるようになる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-11 09:13:36
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会話率:26%