謙吾は、迫り来る敵から逃げていた。
深い森の道なき道を走り続けたが、ついに追い詰められてしまう。
そんな彼を救ったのは、銀色の鎧を纏った騎士であった。
銀色の騎士ミオベルンは自らを『ランスロット』と名乗り、謙吾を更に困惑させた。
騎
士がおり、魔法がある。ランスロットの手引きで、『ガウェイン』『マーリン』と名乗る者と引き合わされた彼は、ようやくこの世界が『アーサー王物語』に酷似した世界なのだと確信する。
そして、この世界にはまだ『アーサー王』は存在しない。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-10-08 00:00:00
33037文字
会話率:28%