生きることの意味 ノクターン・ムーンライト　作者検索

　幼馴染だったが、対照的な人生を歩んでいる塚本薫と宮田一郎。薫は何不自由ない家庭に育ち、現役で東大に入り、卒業後は大手デパートに就職して幹部社員の道を歩んでいる。そしてやはり幼馴染で、同じように現役で東大に入り、キャリアの官僚になった奥平直人と結婚して二人の子供にも恵まれる。 　一方、一郎は、酒とギャンブルに溺れた父親のせいで崩壊した家庭に育ち、家を支えるため中学卒業と同時に清掃会社で働く。 　決して交わることのない二人の人生が、薫の子供のことや親の介護を通じて交差し、一郎が趣味としている陶芸によって深くかかわり、やがて離婚した薫が一郎を愛するようになるまでを、薫の視点で描く。 　第１章　薫２０歳　　第２章　薫２６歳　　第３章　薫２８歳 　第４章　薫３１歳　　第５章　薫３８歳　　第６章　薫４３歳 　第７章　薫４５歳　　第８章　薫４７歳　　第９章　薫４８歳 　第１０章　薫５０歳　　第１１章　薫５５歳　　第１２章　薫５６歳　 　折りたたむ>>続きをよむ

　大手電器メーカーの中堅社員 蒼馬（ソーマ）の日常は、三十代半ばで暗転した。仕事は順調、半同棲している女性の藍（アイ）とその娘 瑠那（ルナ）とは家族になれていたのに。 　予兆は、「娘」である大学生のルナからの求婚。突然の申し出に彼は大人として断るしか無かった。 　そして、その直後、二人は失踪する。 　二人を捜すソーマは、やがて夢現（ゆめうつつ）の狭間（はざま）の中、エルヴンと呼ばれる美女達（たち）で構成される世界へと誘われる。 　その世界で、家族と再会するソーマだったが、見たこともない美女ネリから今、ハーレムにいると告げられる。アイとルナの母娘だけで無く、ネリも含めた美女に囲まれるソーマ。しかし、彼は知る、この世界で男として生きることの意味を。 性愛表現のある話の名前には、※を付けることと致します。 　折りたたむ>>続きをよむ

仕事に疲れ、生きることの意味を考え始めた依子は、今日も残業を終えて、疲れ切った身体を引きずって、自分の暮らすマンションに帰り着く。 そこで出会ったのは、自称・魔法使いという、年齢不詳の怪しげな男。 彼から持ちかけられた転職話に、依子は不信感を拭えないまま、ただただ流されてみることにした。 折りたたむ>>続きをよむ

お金も仕事も結婚も順風満帆だった真理（しんり）。だけど、いつも「むなしい」気分にとらわれていた。だからすべてを無くしてみた。日雇い労働者の町に住み、その日暮らしをしていた真理は、炊き出しボランティアに来ていた青年・武下種数（たけしたともかず）に会う。「どこかで会ったことがある」だけどどうしても思い出せない。気になった真理は武下の属するお寺に通いはじめる。そこは変わったお寺だった……　この波乱の時代、生きることの意味を問う主人公が、同じ悩みをもつ相手の生き方に触れて世界が拡がっていきます。お互いに触発されていきます。折りたたむ>>続きをよむ