『出来る人間は生きやすい』
親に何度も、そんな事を言われ続けて。女子大学生である恵那は生きてきた。
その人生は甘える事を許されず、甘える事を知らないまま生きてきた。
自分の意志を持つことなく、いつしか周りからの成功を望まれ過ぎて、失
敗を強く恐れる様になってしまう。そんな日々に虚無感を感じていた。
ある日の夜。恵那は、人目を忍びバーで1人。酒を飲んでいた。今日感じたイライラ、自分自身の行動を卑下し自虐をしていた時。
見知らぬ女が近づいてきた。その女は紫と言った。どうやら恵那を知っている様で親しげに話してくる。
しかし恵那は紫の事を知らない。にも関わらず、変わらず親しげに話してくる紫にイラついた時。紫は衝撃的な事を口にする……。
※この物語は百合描写が多く含まれています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-27 23:17:57
33295文字
会話率:26%