身体のどこかに刻まれている花の紋様が同じならば番とされているこの国の王様には、左頬に牡丹の紋様がある。それと同じ紋様が僕の左胸には刻まれているが、これはニセモノなんだ。幼馴染みであり宰相である僕の、王を思う気持ちで出来てしまったニセモノ。だ
って、僕は君に相応しくない。
王の番であることをずっと隠し通してきたリカルディアとそれを知らずに番を求める王イリスの前に自称王の番くんが現れちゃう話。俺様やんちゃネガティブ×儚げ健気の両片思い。魔法とか出てきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-12 19:00:00
86530文字
会話率:60%