兎獣人の青年と結婚し早一ヶ月――拍子抜けするほど穏やかな生活で、今のところ不満は全くない。
不満はないが――夜の生活、淡泊過ぎない?
友人、知人、家族から懇々と「兎獣人は夜がヤバい」「死にそうになったら前歯をへし折れ」とまで言われ続け、これ
は相当な覚悟を決めなければならないと気合いを入れたのに……身構えた事態は一切なく。
これはもしや……新婚生活、いきなりの擦れ違いか?!
我慢させているようならば、これは新妻として、どうにかせねば。
幼馴染みだった白兎獣人の青年と人間の娘が送る、新婚生活のとある一コマの物語。
(自サイトでも掲載しています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-04 12:00:00
32638文字
会話率:37%
“狡猾”、“死肉を貪る”、“掃除屋、“性格悪そう”――これほど不名誉な噂と呼び名を付けられているのは、この国で彼らだけだろう。
良くてチンピラ、悪くて山賊。そんな外見のハイエナ獣人の群れに、ただ一人の人間として暮らしているアイシャ。周りから
どう見られようと、思われようと、彼らとの暮らしに不満など無く、ずっと続いていくのだと信じていた。
――遊学にやってきたという、西の国の青年に声を掛けられるまでは。
群れの異分子である事を再確認してから始まる、ハイエナ獣人と人間娘の物語。
(自サイトでも掲載しています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-04 00:00:00
92858文字
会話率:44%
生まれたてで目も開いていないような子犬の時から、一緒に居るとピイピイ泣き叫んでは追いかけてきた幼少期。そして互いに成長し大人になった現在、変わらず幼馴染みの青年は懐いてくる。図体はデカくなったのにまったく変わらない弟分を、五つ年上の姉貴分と
して可愛がった。
これからもそれは変わらない。幼馴染みの関係は変わらず続くだろう。
――能天気にそう思っていたのは、自分だけだった。
年下の犬獣人の青年と、年上の人間女性が、幼馴染みの関係から一歩踏み出す話。
(自サイトでも掲載しています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-04 00:00:00
30531文字
会話率:40%