ある日、目を覚ますとそこは異世界転生ものにありがちな、だだっ広い真っ白な空間だった。
見知らぬ青年に死亡を宣告され、「ティッシュに包んでゴミ箱へポイされるよりはマシだろ?」なんて慰めの言葉(?)をいただきつつ、異世界で新たな人生をスター
トさせる事に。
「そうと決まったら先ずは親を選んでくれる?」
「……子が親を選べるんですね」
並み居る親候補達を片っ端からパスしつつ、選んだ転生先は
「……男?」
大丈夫。元より女の子との恋愛に抵抗はない。
「理想は素手でドラゴンに勝てるぐらいです!」
物理特化型のチートを手に入れ、神器 ひのきのぼう も無事ゲット。
「そう言えば、異世界通販みたいなのはないんですね」
「……逆に聞くけど、どうして余所の世界の通貨で問題なく買い物やお取り寄せが出来るだなんて思ったの?」
ツンデレ疑惑の青年に何だかんだで融通をきかせて貰い、
もう怖いものなんてない気がしてきた。
のに、
「実は男女比が少しばかり狂ってて」
「勝手に世界へ介入して遊んでる不心得者が」
ほんのり暗雲が立ち込めたような、そうでもないような……
ハーレムなんて要らない! そう、ヤンデレさえ居てくれたら! …………居てくれたらいいのにな。
容姿に筋肉、飽きる事なくあれこれと捏ねくり回し、もはや愛着すらわく勢いでイケメンに仕上げたハロルドの姿に妄想が迸り、ハロルド愛が止まらないハロルド(中の人)。
私改め、俺ハロルド・ワーナーは異世界にて全力でハロルドのロールプレイを楽しむ所存。
―――特に役目もなく男女比のおかしい異世界にTS転生を果たした自堕落且つ諦めの早い面倒臭がりな女が、父の立派な筋肉に興奮したり、母の美貌にうっとりしたり、ショタな兄に萌えたり、自分を甘やかしてくれる相手にひたすら懐いたり、病む程愛してくれる人を求めたりしながら、日々を謳歌するだけの物語。
※ 行き当たりばったりの見切り発車につき、更新は不定期です。ただいま幼少期。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-31 20:53:46
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会話率:27%