ここ、国で唯一の国営教育機関であるエアツィーウィング学園に少しだけ天然で愛らしい転校生がやってきてから数ヶ月。 生徒会副会長の親衛隊隊長として働くわたし、アベレアド・シュルツは、いつもと変わらず生徒会室の一角で親衛対象であるウィルバートさ
まと共に年の変わり目で増えた仕事をこなしていた。 件の転校生が生徒会長と想いを通わせて以来、どこか心ここにあらずといった風のウィルバートさまが彼に寄せた想いを引きずっているのは明確で、そんな感情を向けられる彼が少しばかり羨ましい。 ───なんて、そんなこと言える立場でないのは分かっているけれど。
本人が自覚しているより臆病な親衛隊長と、彼が自身に隠しきれない想いを抱いているのを知っていながらも一歩踏み出せない副会長がどうにかくっつくまでのお話。
王道学園です、親衛隊ありのBLゲーム要素あり。
不定期更新になります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-06 00:00:00
43122文字
会話率:47%