その日、私は熱があった。いつもは朝目が覚めると既にお兄ちゃんの物が突っ込まれていて、なし崩しに始まってしまう事も多いのだが、――…今朝の兄は(珍しく)気遣いを見せ、お粥を作ると私に触れずに仕事へ出掛けた。
家に一人残され暇だった私は、友人か
ら聞いたリップクリームの間違った使い方を試してみる事にする。なんだかスースーしてヘンな気分になってきた所を、忘れ物を取りに来たお兄ちゃんに見られてしまい…。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-12-05 08:17:46
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