誰もが羨む淑女・早乙女すみれ。
優雅で慎ましく、完璧な花嫁だった彼女は、
やがて己の中に潜む“牝”の本性に目覚めていく。
夜な夜な豚小屋に通い、獣の舌に溺れ、
その悦びを誰にも打ち明けられずにいた。
だが、すべてを知った許嫁・ヨシは、
そ
の“汚れた牝壺”ごと彼女を愛することを選ぶ。
ふたりは人の姿を超え、
愛と欲にまみれながら、
やがて“豚”として交わり、混ざり合っていく。
これは禁断ではない。
人としての矜持を捨ててなお、
最も純粋に“愛し合った”ふたりの、
幸福で、穢れた、そして最も美しい物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-27 15:02:20
16043文字
会話率:31%