女は一人の男が好きだった。想いは伝えられなくてもただそばに。それだけで幸せだった。
けれどその幸せはその男の親友によって崩されることになる。
男の親友は、女が男に好意を寄せていることに気が付いていた。
けれど女がその想いを自覚する前に、その
想いを紡ぐ前に無残に散らした。
親友は男にこういった。「彼女が好きなんだと。」
親友想いの男は親友の男に言った。「応援しているよ。」
その言葉を聞いた女は自分の中にあった想いが壊れる音を聞いた。
「ああ、彼にとって私は、何でもないのだと。この想いは叶うことはないのだと。」
私、先輩の親友(俺)、先輩(おれ)それぞれの視点で語られる物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-18 06:00:00
20961文字
会話率:31%