幻想郷の神々は六十年に一度、子を授かって氏子を輩出せねばならない。だが、現代の幻想郷の婚活事情は、同じく六十年に一度の繁殖期を迎えた、天狗による無秩序な若年者の拉致問題なども絡み複雑怪奇であり、深刻な婿不足である。これは適齢期の神々にとっ
ても、由々しき問題であった。
これらの問題が議題として挙がったのは、例の神在月の会議の際だ。会議の議長、八坂神奈子は終わり際に宣した。
「これより一年間は、子作りを我々の重点目標とする」
それは、幻想郷に於いて、人里から男子が頻繁に神隠しに遭うという、異変の幕開けであった……!
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会話率:49%