青春の狭間に咲いた男と女の物語。
十九歳、遅い春の末に漸く結ばれた未経験の若い
二人、未熟さ故思い通りに結ばれなかった初夜。
自信喪失気味の男であったが、挽回すべく翌日の
約束を再度確認し合った。
貫通破瓜を約束した二日目のその日、愛する
男が
求めるけれど、女は股の痛みにおののき意に反し
て昨日の様に体は逃げてしまう。
しかし他に気を取られて、膣口を硬く閉じさせて
いた力に緩みが生じたその刹那。
今までとは違う裂ける痛みが走った。
硬く勃起したペニスが処女膜を裂き貫通した瞬間
である。
先端が処女膜突き破り侵入を果たしたその後は、
難なく膣の奥深くに繋がり女は感涙した。
男は喜ぶ女の体を眼下に奥深くへ挿入し、うね
る膣の蠢きに包まれ強い快感に唸り声を上げ
る。
それからの二人は汗に塗れ狂ったように求め合
い、痛む破瓜の初日にも関わらず、初めてのア
クメを迎えた若い女だった。
処女喪失のその日以降、二人は今までの無為な
時を取り戻すかの様に、侭ならぬ時間の合間を
縫っては求め合い抱き合い快感を貪った。
携帯電話も無いレトロな時代。会えぬ時には時
間を定めて自慰をし合う事もあった。
若い二人の昔々の物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-14 00:00:00
31270文字
会話率:5%