『僕』は美少年だ。
それは誰もが認める事実だった。
でもある日。
気付いてしまった。
俺にだけ、見てるだけで幸せになるような『可愛い』相手が存在しない。
みんな『僕』を遠巻きにして、お人形のように愛で可愛がってくれるけど、俺自身にはそんな
熱をぶつける対象がいないんだ。
それでもきっと。
『僕』より上とは行かないまでも。
せめて『僕』と同じくらい『可愛い』誰かがきっとどこかにいてくれるはず。
そう信じ、俺は今日もその『誰か』を探して街を彷徨い歩く……はずだった。
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とびらのさんの【超美少年企画】参加作品。
初めての単品ボーイズラブ。
エロはかなり薄めです。
思い立って一気に書いたので、弓道知識ないくせに、友達を頼って無理やり書きました。
にわか弓道ものでごめんなさい。
6話で完結。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-10 07:00:00
12295文字
会話率:15%