凄腕の暗殺者として裏世界で名を馳せているアーヴィン。どんな依頼も断らず、必ず標的を死に追いやる。
そんな彼にも休息の時間があった。春の間だけは暗殺業を休み、とある島の港町で〝ただのアーヴィン〟として過ごすのだ。
今年も変わらず春休みを得よう
とした彼に舞い込んだ手紙。それは彼が身を寄せる港町に訪れる貴族を暗殺して欲しいという依頼だった。
自分が殺しをした土地には居着かないと決めていた彼は、これがこの町で過ごす最後の春休みになると覚悟する。
それは同時に――初めて得た恋と離れることも示唆していた。
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▼一部女キャラ←受けキャラ表現も出て来ます。苦手な方はご注意ください。
▼年齢制限表現入る場合は※がつきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-29 21:45:31
57001文字
会話率:38%