ある日、家族のしがらみから解放され、悠々自適な一人暮らしを謳歌する大学生〝相原政人〟のもとを、一人の女子高校生が訪ねてきた。
彼女は自らを〝相原美咲〟と名乗り、自分達は母親こそ違えど同じ父親を持つ〝異母兄妹〟であると語り、先日死亡した父親
の遺品を渡しに来たと言う。
父親は家を捨てた。母親は子を見ない。
そんな両親を持った政人にとって家族とは、細い管に繋がれただけの薄くて軽くて脆いもの。
何の前触れもなく現れた腹違いの血縁者。
はたして政人の瞳に彼女らはどう映るのだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-01 19:00:00
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