7年後の4月11日は特別な日になる。孤児の私を引き取ったときに、先生はそう言った。
18歳のアリスは、山奥にある屋敷で「先生」と猫のマリユスと慎ましく暮らしている。優しく聡明な先生は、普通の人間と違って背中から伸びる触手を持っており、アリス
は密かにその触手に欲情していた。
ある日、先生はアリスをベッドに誘う。先生と生徒、養父と娘という立場を理解していても、互いを止める人間はいなかった。
アリスは期待と不安を胸に、先生に身を委ねる。初めて会った日から、彼が機会を伺っていたとも知らずに。
かつて数学の教師をしていた造られた怪物と、何も知らない女の子の話。全編15,000字ほど。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-21 21:02:14
15010文字
会話率:30%