異世界に転移して二年。人付き合いに疲れたミーナは、森の片隅でひっそりと暮らしている。必要な分だけ薬を作り、森の恵みで生活する日々。そんな彼女の前に現れたのは、言葉を話す、とてつもなく大きな黒猫だった。
「ぼく、おまえのこと、お嫁さんにする!
」
出会ってすぐに求婚してきたラウに戸惑うミーナ。でも、誰かに無条件で愛されるなんて初めてで……。
モフモフで甘えん坊、どこまでも一途な猫様との暮らしは、ミーナの心の隙間を少しずつ埋めていく。
擬人化しない巨大猫と、“頑張らない”異世界番夫婦の、やさしくてあたたかい婚姻譚。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-08 21:10:00
17760文字
会話率:36%