紀野遼は高校三年生、十八歳。大学受験を控えている。彼女はいないが、モテないのではない。何人もの女子からコクられながら、すべて断り続けているのだ。そんなことができるのも、有り余る性欲をすべて、息子を案じた母が処理してくれているからだった。とこ
ろが最近、母との関係について、遼の心に複雑な罪の意識が芽生え始めていた。そんな時、遼はクラスメートの矢尾和哉が同じような境遇にあることに気づく。罪悪感を解消するため、遼はある計画を思いつく。
全三十五話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-11-29 00:00:00
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会話率:57%