西の国を根城とする極東出身の大妖怪、九尾の狐ことキュウビの性生活は近年荒れに荒れていた。というのも十数年前に拾った同郷の子供、出雲が挨拶もそこそこにさっさと巣立って故郷に帰ってしまったため、教育的配慮をする必要がなくなったからである。どうや
ら出雲も故郷で上手くやっているようだし、自分も元通り刹那の快楽を追い求めて生きさせて貰うこととしよう。せいぜい五年そこらしか共にいなかった子供相手に、いなくなって寂しいなんてそんなことはない。ないったらないのだ。そんなある日、キュウビは好みの身体をした男をホテルに誘うことに成功した。ところがこの男、なんだか訳アリのようで――?
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色々あって西に居ついている数百歳の享楽主義の大妖怪がたまたま拾った同郷の子供(将来的に帝)に情緒無茶苦茶にされた挙句、成長した彼に頭からぱっくり食われて逃げ道をふさがれるテンション高めのエロ話です。読みやすさを優先して話数を振っています。
ふんわりした世界観のふんわりしたファンタジーです。登場人物がふんわりした方言で喋っていますが深く考えてはいけない。男性妊娠が出来る魔術について言及があります。気楽にお読みください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-13 23:16:46
36009文字
会話率:32%