覚えていない。何も覚えていない。その金色に輝く瞳以外。何も覚えていない。それはでも、たしかに自分の記憶の中で忘れられないものである、はずだ。
いつまでも憬れを探す不良と、訳あってただ一匹でいることを望んだ不良の御話。
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この世界の力関
係はシビアに種族とその血の濃さで決められている。
その中でも上に立つのが希少種であり、それは当然のことで自然の摂理のように世間に受け入れられる。彼らの力は政治、経済、司法。ありとあらゆる方面まで行き届き、下々のケモノが入る隙もない。
つまりは雲の上のそのまた上の存在。
それが希少種という存在。
希少種のその下に肉食系の種族。
肉食系のその下に草食系の種族。
そしてその種族の中での力関係を如実に表すのが、血の濃さ。
純血であれば強く、雑種であるほど弱い。そんな世界でのあるひとつの御話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-06-09 08:00:00
5482文字
会話率:27%
龍雅は朱鷺宮学園高等学校に通う一年生。背は小さいが、空手を習い、いつか大きな男になってやろうと思っている少年。がしかし、一人の少女(獣)に『龍雅は食べたくなる』といわれ、放課後の誰もいないクラスルームで……。
三角関係な話ですが、龍雅は純粋
な男の子であって、やった事を思い出しては抜いてしまうという不埒な事をしてしまう。そんなある日、獣にデートに誘われる……。
どうなるかわからない展開たのしみにしてください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-23 21:23:04
41872文字
会話率:39%