警視庁管内城東警察署の警部・霧島諒子は〈鬼女〉〈マル暴の女〉〈霧のダンナ〉と異名をとる女刑事だ。その霧島諒子の娘・かおりが、自宅で何者かにレイプされたうえ首を絞められて殺された。
霧島諒子は、娘の仇を討つべく警察を辞職し、かおりをレイプ
して殺した犯人を追う。
かおりが殺された裏には、内閣官房長官、防衛大臣、科学技術庁長官の政府閣僚とプロ野球の花形選手、高規格道路整備事業団の会長が暗躍していた。
「全能の悪魔よ。わたしは娘の仇を討つために、身も心もあなたに捧げます」
諒子は悪魔に魂を売り渡し、常人では考えられないような無差別大量毒殺事件を引き起こして日本を震撼させる。
その諒子を母と慕う娘。諒子の手助けをする刑事時代の部下と諒子を付け狙う神奈川県警の警視との心の交錯。
そして、かおりの死に係った最後の仇は別にいた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-01-21 13:28:43
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