美星は、おっとりとした雰囲気の女の子……のはずだった。
ある日のこと、浮かない顔のまま下校していると、吸い込まれるように路地裏へと入り込んでしまう。さ迷っているうちに遭遇したのは、とある行為の現場だった。組み敷かれつつ鳴き叫んでいる女を眺め
ることしかできない。その場を逃げおおせた翌日からも、あの時の女の鳴き声が忘れられなかった。
ある日のこと、耐えかねたようにあの現場へと向かった美星――大切な存在との出会いが、間近に迫っている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-31 18:35:51
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会話率:49%