陸以洋(ルー・イーヤン)は、死者の姿が見え、彼等と言葉を交わす力を持っている台湾大学の院生。
お世話になっていた台湾随一の霊能の名家「葉家」を出て、恋人の刑事課長、高懷天(ガオ・フアイティエン)と同棲未満の同居を始めてから半年。そろそろ寒く
なり始めた十二月の台北で自殺を目撃してしまった以洋(イーヤン)は、その日からまた幽霊に悩まされるように。
しかしこの幽霊、これまで以洋(イーヤン)の前に現れた幽霊たちとは違って、なぜか以洋(イーヤン)に救いを求めてこようとしない。更になぜか以洋(イーヤン)の二人の師匠、夏春秋(シア・チュンチウ))にも杜槐愔(ドゥ・フアイイン)にもその姿は見えなくて?
死者と生者が密接に絡み合う現代の台北を舞台にしたホラーサスペンスBLシリーズ「示見の眼」は、「ロスト・コントロール~虚無仮説~」で日本デビューした台湾のBL作家、蒔舞(シーウ)先生の代表作。原著の権利を持っている台湾の捷思經紀版權有限公司と平心出版、知翎文化から正式に受権して、個人で翻訳中。
※普段は一括翻訳後にしばらく寝かせてからブラッシュアップし、付録をつけて電子で出版していますが、今回は一次翻訳を随時アップしていく形での連載となります。基本的に週に一回、一章分を幾つかに分割したものを一括で更新の予定です。
※今回はシリーズ後半となる6巻から原作最終巻の9巻までの本編のみを翻訳。各巻の番外編読み切りは電子化の際の特典としての収録となります。
※既に翻訳済みの1~5巻(キンドル及びカドカワブックウォーカーで販売中)はムーンライトへの掲載はしません。アマゾンキンドル限定のお試し版として、第1巻の本編と、第3巻収録の読み切りをセットにした廉価版が出ています。アンリミテッドなどをご利用中の方はこちらを無料でご覧いただけます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-14 00:13:50
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